ユーザアカウントの設定の簡略化
複数のユーザにサービス提供する予定であれば、新規顧客のユーザアカウントの設定を簡略化する、クライアントテンプレートと呼ばれるアカウント設定のプリセットを作成できます。 このテンプレートは、すべてのリソース使用の割り当て、ユーザアカウントに定義できる権限と制限を対象とします。
クライアントテンプレートを作成するには、以下を実行してください。
- ナビゲーションペインの[クライアント]ショートカットをクリックします。
- [ツール]グループの[クライアントテンプレート]アイコンをクリックします。
- [新規クライアントテンプレートの追加]をクリックします。
- 以下のテンプレートのプロパティを指定してください。
- テンプレート名 このテンプレートの名前を指定します。 新規ユーザアカウントの設定の間に、必要なテンプレートを名前で選択するように要求されます。 したがって、ホスティングプランのいずれかに対応する、または割り当てられたリソース量を記述する意味のある名前を選択することをお勧め致します。 例えば、Reseller account、5GB disk space、100 domains などです。
- コントロールパネルへのアクセス。 顧客が自分のアカウントとサイトを管理する場合、コントロールパネルにアクセスできるかどうかを指定します。
- ドメイン作成。 顧客が新規サイトにホスティングアカウントを設定できるかどうかを指定します。
- 物理的ホスティング管理。 顧客がホスティングアカウントの設定、ホスティングアカウント機能の変更、およびプログラミング言語とスクリプト言語のサポートのオン/オフ切り替えを実行できるかどうかを指定します。
- PHP セーフモード管理。 顧客が自分のサイトで PHP セーフモードをオフに切り替えることが出来るかどうかを指定します。 デフォルトでは PHP は機能上の制限からセーフモードで操作するよう設定されています。 PHP セーフモードについて詳細は http://php.net/features.safe-mode をご参照ください。 Web アプリケーションによってはセーフモードが有効になっていると正常に動作しないことがあります。 サイトのアプリケーションがセーフモードのために失敗した場合はホスティングアカウントプロパティで[PHP 'safe_mode' on]チェックボックスの選択を外してセーフモードをオフに切り替えてください(Hostingグループで[ドメイン] > [ドメイン名] > [設定]アイコン)。
- サーバへのShellアクセスの管理 カスタマが Secure Shell プロトコル経由でサーバ shell にアクセスし、自分の顧客にもそれを許可することができるかどうかを指定します。
- ハードディスククォータ割り当て。 顧客が自分の Web サイト用に、および顧客自身の顧客の Web サイト用にディスク空き容量でハードクォータを割り当てられるかどうかを指定します。
- サブドメイン管理。 顧客が自分のドメイン内で追加サイトを設定し、顧客自身の顧客にも追加サイトの設定を許可できるかどうかを指定します。
- ドメインエイリアスの管理。 顧客が自分のドメイン内で代替ドメイン名を追加設定し、顧客のユーザにも代替ドメイン名の追加設定を許可できるかどうかを指定します。
- ログローテーション管理。 顧客が自分のサイトで処理されたログファイルのクリーンアップと再利用を調整できるかどうかを指定します。
- 匿名 FTP 管理。 顧客が自分のすべてのユーザがログインとパスワードを入力せずに、ファイルをダウンロードおよびアップロードできる FTP ディレクトリを設定できるかどうかを指定します。匿名 FTP サービスを使用する為には、Web サイトが専用IP アドレスに常駐している必要があります。 匿名 FTP サービスを使用するためには、Web サイトが専用 IP アドレスに常駐している必要があります。
- タスクのスケジューリング。 顧客がシステム内のタスクをスケジューリングできるかどうかを指定します。 スケジューリングされたタスクは、スクリプトまたはユーティリティの予定に沿った実行に使用できます。
- ドメイン制限調整。 顧客が自分のアカウントのリソース割り当てを調整できるかどうかを指定します。
- DNSゾーン管理。 顧客が自分のドメインのDNSゾーンを管理できるかどうかを指定します。
- Javaアプリケーション管理 顧客がコントロールパネルを使用して、Web サイトに Java アプリケーションおよびアプレットをインストールできるかどうかを指定します。
- メーリングリスト管理顧客が GNU Mailman ソフトウェア提供のメーリングリストを使用できるかどうかを指定します。
- スパムフィルタ管理。 顧客が SpamAssassin スパムフィルタ使用でき、フィルタリングの設定をカスタマイズできるかどうかを指定します
- アンチウィルス管理。 顧客が送受信メールのフィルタ処理のためのサーバ側のアンチウィルス保護を使用できるかどうかを指定します。
- バックアップと復元機能 顧客がコントロールパネルの機能を使用して、顧客のサイトをバックアップおよび復元できるかどうかを指定します。 バックアップファイルをサーバに保存するのを許可するには[ローカルリポジトリ]チェックボックスを選択します。 顧客が任意の FTP サーバを使用してバックアップを保存するのを許可するには、[リモート(FTP)リポジトリ]チェックボックスを選択します。
- ユーザインターフェース。 顧客が使用できるユーザインターフェースのタイプ、すなわち標準、デスクトップ、または両方から指定します。
- デスクトップ管理。 顧客が自分のデスクトップインターフェースをカスタマイズできるかどうかを指定します。
- リモートXMLインターフェースの使用機能。 顧客が自分の Web サイトを、カスタムアプリケーションを使用してリモートで管理できるかどうかを指定します。 Web サイトに統合されるカスタムアプリケーションの開発に XML インターフェースを使用できます。このカスタムアプリケーションは、ホスティングアカウントの設定の自動化、および顧客がリセラーのサイトからホスティングサービスを購入するためのサービス設定の自動化などに使用できます。 Plesk コントロールパネルの XML インターフェース(別名 Plesk API RPC)の使用方法の詳細は、http://download1.swsoft.com/Plesk/Plesk8.1/Doc/plesk-8.1-api-rpc/index.htm をご参照ください。
- ドメインの上限数。 顧客がサーバでホスティングできるドメイン名/Web サイトの合計数を指定します。 これにはサーバでホスティングされる Web サイトと、他のサーバでホスティングされる Web サイトを示すドメインフォワーダが含まれます。 ドメインエイリアス(このサーバでホスティングされるサイトの追加ドメイン名)とサブドメインは別にカウントされ、このリソースタイプにより制限されません。
- サブドメインの上限数。 顧客がホスティングできるサブドメインの合計数を指定します。
- ドメインエイリアスの上限数。 顧客が自分のWebサイトで使用可能な代替ドメイン名の追加の総数を指定します。
- ディスク容量。 顧客に割り当てられるディスク容量の合計をメガバイトで指定します。 ユーザのドメイン/Web サイトに関連するすべてのファイルが占有するディスク容量が含まれます。 Webサイトコンテンツ、データベース、アプリケーション、メールボックス、ログファイル、そしてバックアップファイルです。 いわゆるソフトクォータです。 この割り当てを超えると、ユーザアカウントとドメイン名/Web サイトは自動的に停止せず、各ユーザとユーザの顧客のメールアドレスに適切な注意が送信されるのみで、リソースの使用過多がユーザまたはユーザの顧客のコントロールパネルのユーザ名の左に表示されるアイコン
(ナビゲーションペインの[クライアント] ショートカットをクリックしたときに表示されるクライアントのリストを参照)、またはドメイン名(ナビゲーションペインの[ドメイン]ショートマットをクリックしたときに表示されるドメイン名のリストを参照)により示されます。 - トラフィックの上限量。 1か月の間に、顧客の Web サイトから転送できるデータの量をメガバイトで指定します。 制限に達すると、適切な通知がユーザまたはユーザの顧客のメールアドレスに送信され、リソースの使用過多が、コントロールパネルのユーザ名の左に表示される、該当するアイコン
(ナビゲーションペインの[クライアント] ショートカットをクリックしたときに表示されるクライアントのリストを参照)、またはドメイン名(ナビゲーションペインの[ドメイン]ショートマットをクリックしたときに表示されるドメイン名のリストを参照)により示されます。 - Web ユーザの上限数。 顧客が自分のドメイン内の他のユーザ用にホスティングできる、個人用 Web ページの合計数を指定します。 このサービスは主に、学生やスタッフの非営利的なパーソナルページをホストする教育機関に使用されています。 そういったページのWebアドレスは通常 http://your-domain.com/‾username となります。 詳細については「個人用 Web ページのホスティング」のセクションをご参照ください。
- データベースの上限数 顧客がサーバでホスティングできるデータベースの合計数を指定します。
- メールボックスの上限数。 顧客がサーバでホスティングできるメールボックスの合計数を指定します。
- メールボックスクォータ。 各メールボックスに割り当てられるディスク空き容量をキロバイトで指定します。
- メールフォワーダの上限数 顧客が設定できるメールフォワーダの合計数を指定します。
- メール自動応答の上限数。 顧客が設定できるメール自動応答の合計数を指定します。
- メーリングリストの上限数。 顧客がサーバでホスティングできるメーリングリストの合計数を指定します。 ユーザにメーリングリストを提供するには、GNU Mailman ソフトウェアをインストールする必要があります。
- Javaアプリケーションの上限数。 サーバでホスト可能な Java アプリケーションまたはアプレットの総数を指定します。
- 有効期間。 ホスティングアカウントの期間を指定します。 この期間が終了すれば、顧客のすべてのドメイン/Web サイトは停止されます。その Web、FTP、メールサービスはインターネットユーザにはアクセスできなくなります。また、リセラーおよびその顧客(ドメインオーナー)はコントロールパネルにログインできなくなります。 アカウントは自動では更新できません。そこで、ホストされたドメイン名やWebサイトを元の操作に戻すために、手動でユーザアカウントを更新しなければならなくなります。 ナビゲーションペインで[クライアント]をクリックし、必要なクライアント名をクリックし、[制限]アイコンをクリックし、他の期間を[有効期間]ボックスに指定し、[OK]をクリックしてから、[ツール]グループの[有効化]アイコンをクリックします([クライアント]>[クライアント名])。
- IPアドレス割り当て。顧客に割り当てたい共用 IP アドレスを指定します。 自動的に専用 IP アドレスを供給するには[クライアントに専用IPアドレスを割り当てる]チェックボックスを選択して、自分の IP 範囲から取得する IP アドレスの番号を指定して顧客に割り当てます。
- [OK]して、テンプレートの作成を終了します。
新規ユーザアカウントのセットアップ中に必要なテンプレートを選択するとアカウントが作成され、定義したリソースが割り当てられます。
テンプレートを変更するには以下を実行してください。
- ナビゲーションペインの[クライアント]ショートカットをクリックします。
- [ツール]グループの[クライアントテンプレート]アイコンをクリックします。
- 必要なテンプレート名をクリックします。
- 必要に応じて設定を修正し[OK]をクリックします。
テンプレートを変更してもそのテンプレートで作成した既存のユーザアカウントは変更されません。
不要になったテンプレートを削除するには、以下を実行してください。
- ナビゲーションペインの[クライアント]ショートカットをクリックします。
- [ツール]グループの[クライアントテンプレート]アイコンをクリックします。
- 不要になったテンプレート名に対応するチェックボックスを選択します。
[選択対象を削除]をクリックします。 削除を確認して[OK]をクリックします。